あみぐるみの始め方|基本の編み方とくま・うさぎの作り方
あみぐるみの始め方|基本の編み方とくま・うさぎの作り方
あみぐるみは、毛糸をかぎ針で立体的に編み、中に手芸わたを詰めて形を出す人形です。最初に覚えるのは輪の作り目・細編み・増し目と減らし目の3つだけで、ここさえ押さえれば球体が編め、くまもうさぎも応用で作れます。
あみぐるみは、毛糸をかぎ針で立体的に編み、中に手芸わたを詰めて形を出す人形です。
最初に覚えるのは輪の作り目・細編み・増し目と減らし目の3つだけで、ここさえ押さえれば球体が編め、くまもうさぎも応用で作れます。
道具はかぎ針・毛糸・とじ針・手芸わたの4点から始められ、初心者なら並太アクリル毛糸と6号かぎ針が扱いやすく、毛糸帯の表示より1〜2号小さい針を選ぶと綿が透けにくくなります。
ワークショップで初心者が手を止めやすいのは輪の作り目と、編み終わり際に綿を編み込んでしまう場面で、隣で教えてきた経験から、つまずく順番に沿って手順を組み立てれば、球体を完成させてくまやうさぎへ自然に広げていけます。
あみぐるみとは|まず揃える道具4点と毛糸・かぎ針の選び方
あみぐるみは、毛糸をかぎ針で立体的に編み、中に手芸わたを詰めて形を整える人形です。
編み図を完璧に読めなくても、輪の作り目・細編み・増し目・減らし目の基本だけで始められるので、編み物の最初の作品として選びやすいでしょう。
教室でも「何を買えばいいか分からない」という相談がいちばん多く、最初は道具を絞って1体完成させる流れにすると、手が止まりにくくなります。
あみぐるみに最低限必要な道具4点とあると便利なもの
まず必要なのは、かぎ針・毛糸・とじ針・手芸わたの4点です。
ここがそろえば、頭や胴体の球体から始めて、耳や手足へ広げていけます。
段数マーカー、目打ち、ピンセットはあると作業がぐっと楽になりますが、最初から全部そろえなくても構いません。
段の始まりが分かるだけで編み目を見失いにくくなり、目打ちやピンセットがあれば綿を細部まで押し込めるので、仕上がりが整いやすくなるからです。
毛糸は並太アクリルから始める理由
毛糸は並太のアクリルから始めるのが定番です。
細すぎる糸は目が見えづらく、太すぎる糸は手が疲れやすいので、並太はその中間で扱いやすいのです。
しかも編み地の目が見やすく、数を追いやすいので、増し目や減らし目のリズムを覚える練習に向いています。
高価な毛糸で最初から始めると、編み直しをためらって手が止まりやすいので、まず安いアクリルで1体仕上げるほうが気持ちが軽くなります。
色数も多く、練習用として使い分けやすいのもおすすめです。
かぎ針は帯の表示より1〜2号小さめを選ぶ
かぎ針は、毛糸の帯に書かれた推奨号数より1〜2号小さめを選ぶと、あみぐるみらしい詰まった質感に近づきます。
目がしっかり締まり、編み目のすき間から中の綿が透けにくくなるため、立体感が出やすいからです。
初心者なら、並太の毛糸に6号かぎ針を合わせる基準から始めると失敗が少なく、編み地の見やすさと仕上がりのバランスが取りやすいでしょう。
ただし極端に小さい針は編みにくく、目を数えづらくなります。
まずは1〜2号差で試し、慣れたら作りたいサイズや毛糸に合わせて号数を調整してみてください。
覚えるのは3つだけ|輪の作り目・細編み・増し目と減らし目
あみぐるみで覚える技法は、輪の作り目、細編み、増し目と減らし目の3カテゴリだけです。
範囲をここまで絞ると、覚える順番が見えやすくなり、球体を組み合わせて動物の形へ進める道筋もはっきりします。
最初に触れるのは少ない手数ですが、そこで目数の管理と糸の締まり方をつかめるかどうかで、その後の仕上がりが変わるでしょう。
輪の作り目(マジックリング)で穴を閉じる
輪の作り目は、中心に輪を作ってその中へ1段目の細編みを6目編み入れる方法です。
最後に糸端を引くと中心の穴がきゅっと閉じ、あみぐるみ特有の、中央にすき間が残りにくい始め方になります。
初心者が最初に必ず詰まるのもここで、輪を緩めすぎると穴が開き、逆に締めすぎると針が入らなくなります。
ゆるく輪を作って1段編み終えてから糸端を引く順番を徹底すると、成功率はぐっと上がりました。
細編みの編み方と段の数え方
細編みは最も基本の編み目で、針を目に入れて糸をかけて引き出し、もう一度糸をかけて2ループを引き抜きます。
動きそのものは単純ですが、あみぐるみではこの1目を正確にそろえることが形の土台になります。
段の始まりに段数マーカーを入れておくと、何段目のどこを編んでいるかを見失いにくく、目数ずれの予防にもなります。
実際、マーカーを使わずに境目を見失う生徒が多かったため、1段目の最初に必ずマーカーを入れる習慣を最初の課題にしています。
増し目と減らし目で目数を変える
増し目は同じ目に細編みを2目編む操作で、編み地を外側へ広げます。
球体の前半は1段あたり6目ずつ増やすのが基本のリズムで、目数を対称に積み上げるからこそ、丸みが崩れにくくなります。
減らし目は隣り合う2つの目に未完成の細編みを作り、それを一度に引き抜いて1目にまとめる操作です。
球体の後半でこれを使うと、編み地をすぼめながら自然に閉じていけます。
編み終わりが近づいたら綿を少しずつ入れ、最後は綿を毛糸と一緒に編み込まないようにすると、表面が乱れず丸くまとまります。
あみぐるみの基本の形|球体の編み方をマスターする
あみぐるみの基本になる球体は、頭、胴、手足の多くに応用できるため、最初にここを安定して編めるかどうかで仕上がりが変わります。
まず1段目6目から始め、増し目と減らし目のリズムを体で覚えると、形の作り方が一気につかみやすくなるでしょう。
丸く張りのある球体が作れるようになると、他のパーツにも同じ感覚を横展開できます。
増し目で広げる前半の編み方
前半は、1段目6目、2段目で各目を増し目にして12目、3段目は3目ごとに増し目で18目というように、毎段6目ずつ増やして半球を育てます。
数がきれいにそろうので、編み目の増え方を追いやすく、どこで広がりが止まるのかも見失いにくいです。
あみぐるみのパーツは球体の応用が多く、頭も体も手足も、この増え方を土台にして形が決まります。
まず球体1つを完璧に編むことが、上達へのいちばんの近道だといえるでしょう。
減らし目で閉じる後半の編み方
中央まで来たら、今度は増減なしの段を数段編んで、ふくらみのある胴をそのまま保ちます。
ここで目数を一定にそろえると、左右の張りが均一になり、いびつなふくらみが出にくくなります。
後半は前半と対称に、毎段6目ずつ減らして閉じていきます。
増やした分を同じリズムで戻していくと、球の輪郭がすっと締まり、最後まで形が崩れにくいです。
教室では、綿を詰めすぎて編み目が開き、中身が透けてしまう失敗も、逆に詰めなさすぎてぺしゃんこになる失敗も何度も見てきました。
手で握って軽く反発するくらいが目安です。
最後の数段では綿を一緒に編み込んでしまう生徒が多いので、編む側の手で綿を内側に押さえながら進める場面を、必ず見せるようにしています。
綿を詰めて形を整えるコツ
綿は閉じきる直前まで編んでから、指でほぐして外側から押し広げるように入れると、丸く張りのある形になります。
最初からぎゅうぎゅう押し込むのではなく、少しずつ空気を含ませるように入れると、表面の目がつぶれにくいです。
細いパーツでは目打ちやピンセットを使い、先端まで綿を届けてから片寄りを直します。
編み終わり際は綿を毛糸と一緒に編み込まないよう、少しよけながら進めると、後から表面に綿が出てくるのを防げます。
くまのあみぐるみの作り方|パーツの編み方と組み立て
くまのあみぐるみは、頭・体・耳2つ・手足4本という基本パーツで形になりますが、その多くは球体や球体を少し伸ばした編み方の応用で作れます。
前の章で球体が編めていれば、土台はもう半分できていると考えて大丈夫です。
頭と体、手足の増減のリズムをつかみ、耳の立体感と顔の付け位置を整えると、素朴でもくまらしい表情に近づきます。
頭・体・耳・手足を編む
頭と体はサイズ違いの球体として編むと、くまの輪郭が自然にまとまります。
手足は小さめの細長い球体にすると、丸みは残したまま動きのある印象になるでしょう。
目数や段数はレシピに従いますが、増やす・減らすの流れ自体は球体と同じなので、編み地の膨らみ方を見ながら進めると迷いにくいです。
くまのパーツは頭・体・耳2つ・手足4本が基本で、多くが長短のある球体の応用形だと押さえておくと、他の動物にも展開しやすくなります。
耳は小さく編んだ平たいパーツでも、そのままでは顔に貼りついたように見えがちです。
そこで両端を指で寄せ、少し立ち上がらせてから付けると、平らにならず丸みのある耳になります。
教室でも、耳をそのまま縫い付けて「くまに見えない」と悩む生徒が多かったので、この「両端を寄せる」工程は独立した手順として先に教えるようにしています。
ほんのひと手間ですが、くまらしさを決める差はここで出ます。
おすすめです。
パーツを縫い合わせる順番と位置
組み立ては、まず頭と体をとじ針で縫い合わせるところから始めると流れが崩れにくいです。
頭と体は段差が出ないよう、とじ針で1目ずつすくって固定するとつなぎ目がなじみます。
そのあとで耳・手足を付けると、全体の重心が決まりやすく、左右のバランスも見やすくなります。
顔のパーツを先に増やしすぎるより、胴体まで組んでから位置を見たほうが、完成形を想像しやすいのです。
左右対称に見せるには、最初から一気に縫わず、待ち針やしつけ糸で仮留めして全体を確認してから固定する方法が役立ちます。
顔のパーツが少しでもずれると表情が崩れやすいので、左右の高さや角度をそろえる確認を必ず挟みましょう。
縫い付け位置は糸でしるしを付けておくと迷いが減り、最後の微調整もしやすくなります。
こうしておくと、手足の向きまで整って見えるでしょう。
鼻・口元の付け方でくまらしくする
鼻と口元は、別パーツの鼻を頭に縫い付ける方法と、糸で刺繍する方法があります。
どちらでも作れますが、鼻を少し下めに置くと目から鼻先までの間が詰まり、幼い印象が出やすくなります。
逆に上へ寄せすぎると顔が締まりすぎて見えるので、くまのやわらかさを出したいなら配置は慎重に見たいところです。
口元は短い刺繍でも表情が出るため、鼻との間隔を見ながら控えめにまとめると落ち着きます。
この位置決めは、パーツを縫う前に全体を仮置きして眺めると決めやすいです。
耳の角度、手足の向き、鼻の高さがそろうと、顔だけでなく体つきまでくまらしく見えてきます。
細部を一点ずつ詰めるより、まず輪郭と重心を整え、そこに鼻を落とし込む意識で進めてみてください。
仕上がりの印象がぐっと安定します。
おすすめです。
うさぎのあみぐるみと顔の仕上げ|目・刺繍・糸始末
うさぎのあみぐるみは、くまと同じく頭と体を球体で作れるので、基本形を覚えていれば組み立ては難しくありません。
違いは耳に集約されるため、そこだけを細長く整えて頭頂部へ付けると、同じ土台でも一気にうさぎらしさが出ます。
顔の仕上げと糸始末まで整えると、手作り感がやわらぎ、贈り物にも向く完成度になるでしょう。
うさぎの長い耳を編んで付ける
うさぎはくまと頭・体の球体が共通で、大きく違うのは耳です。
細長く編んだ耳を2枚作り、頭頂部に立てて縫い付けるだけで、土台がくまと同じでも「うさぎの応用」として見えてきます。
耳をどれだけ長く、どれだけ細く見せるかで印象が変わるので、最初に全体のバランスを決めてから長さをそろえると安定します。
耳はくまよりも細く長く編むのが基本です。
中に綿を入れず平たく仕上げると自然に垂れ、少し綿を入れると立ち耳寄りの表情になります。
ここは見た目の好みが出る部分で、やわらかく甘い雰囲気にしたいなら薄め、元気で跳ねる感じにしたいならふくらみを持たせる、という考え方で選ぶと作りやすいでしょう。
目の付け方
目は、くま・うさぎ共通で刺繍糸での刺し目か、差し込み式のソリッドアイの2通りです。
刺繍糸で刺す方法は、誤飲の心配がなく、糸の表情がそのままやさしい雰囲気になります。
小さな子ども向けに作るなら、安全面を優先して刺繍を選ぶ流れが自然です。
ソリッドアイは、手軽に付けられて立体感も出しやすいのが利点です。
教室では、贈る相手が小さな子かどうかで目の付け方を変えるよう勧めています。
見た目のきれいさだけで選ぶと後で迷いやすいので、作品の用途を先に決めてから選ぶと失敗しにくいです。
鼻と口は刺繍糸で小さく刺繍します。
ここは少しの位置ずれで表情が変わるので、いきなり刺さず、まず仮置きして全体のバランスを確認してから進めると安心です。
目・鼻・口の距離がそろうと顔の中心が落ち着き、うさぎのやわらかい印象がきれいにまとまります。
糸始末ときれいに仕上げるコツ
糸始末は、玉止めをしたあとに針を編み地の内側へ2〜3cm通してから糸を切ると、端が表に出ません。
編み目の外に短い糸が残ると、その瞬間に仕上がりが雑に見えやすいので、見えない場所へ逃がすひと手間が効きます。
実演すると差がわかりやすく、糸端が出ないだけで見違えるはずです。
縫う箇所が多いと、組み立てだけで手が止まりがちです。
そこで、できるだけ編みながら繋げてパーツ数を減らす設計にすると、作業がかなり楽になります。
耳や顔まわりのように後から整えたい部分だけを残し、それ以外は途中で一体化させておくと、最後の仕上げに集中しやすいでしょう。
羊毛フェルト教室を主宰して8年。年間50回以上のワークショップで培った「初心者がつまずくポイント」の知見を活かし、失敗しにくい手順の設計を得意とする。
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