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風呂敷リングでバッグを作る|結ばないいちごバッグの作り方

更新: 桜庭 ゆい
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風呂敷リングでバッグを作る|結ばないいちごバッグの作り方

風呂敷リングは、真結びが苦手で荷物を落としてしまう場面をほどよく救ってくれる持ち手グッズです。ラッピングアドバイザーとして風呂敷を日常使いしてきた筆者も、真結びがほどけた失敗をきっかけにリングへ切り替えました。

風呂敷リングは、真結びが苦手で荷物を落としてしまう場面をほどよく救ってくれる持ち手グッズです。
ラッピングアドバイザーとして風呂敷を日常使いしてきた筆者も、真結びがほどけた失敗をきっかけにリングへ切り替えました。
リングに風呂敷を通して引き締めるだけで形が固定されるため、結ばなくても、あるいは最小限の結びだけで、コロンとしたバッグがきれいに作れます。
この記事では、その仕組みと代表形のいちごバッグを起点に、手持ちの風呂敷で気軽に始める方法を紹介します。

風呂敷リングバッグとは|結ばないのに崩れない仕組み

風呂敷リングバッグは、風呂敷の角をリングに通して引き締めるだけで、摩擦と引っ張りの力で形が固定されるバッグです。
固く結ばなくても輪郭が保てるので、真結びが苦手な人ほど扱いやすく、結ぶ工程への心理的なハードルもぐっと下がります。
70cm角以上、とくに70〜90cm角の風呂敷を使うとバランスが取りやすく、最初の一つをきれいに作りやすいでしょう。

リングに通すだけで形が決まる原理

風呂敷リングの仕組みは単純ですが、実際にはよくできています。
風呂敷の角をリングに通して強く引くと、布どうしの摩擦が働いて角が戻りにくくなり、さらに引っ張る力が全体の張りをつくるため、結び目に頼らなくても袋の形が保たれるのです。
リングは基本的に2個1組で使い、標準はΦ約13cm、外径130mmです。
1個なら巾着風、2個なら左右に持ち手ができる手提げになり、まずは定番の2個使いを覚えると応用がききます。
リングの素材もアクリル製クリアや木製などがあり、風呂敷の色柄と合わせる楽しさまであります。

ここで効いてくるのが、布の大きさと張りの出し方です。
推奨される70cm角以上、70〜90cm角の風呂敷なら、角を引いたときに布が十分に広がり、底や側面に無理なく立体感が出ます。
逆に小さすぎると、リングに通したあとに残る布量が足りず、見た目も安定感も出にくいのです。
きれいに作る最大のコツは、途中で遠慮せず大胆に引くこと。
布をしっかり締めるほど形が整い、持ったときの頼もしさも増します。

結ばない・最小限の結びで完成する安心感

真結びが苦手でも作れることは、初心者にとって想像以上に大きな安心材料です。
手芸や包み物でつまずく人の多くは、結び方そのものよりも、途中で布がずれて形が崩れる不安で手が止まります。
風呂敷リングバッグなら、やることは「通す」「引く」「整える」が中心なので、頭の中で工程を追いすぎずに済むのがよいところです。
最終的に真結びを1回とひとつ結びでとめる流れでも、複雑な結び方を何度も覚える必要はありません。

持ち歩く場面でも、結びを多用しない構造は頼れます。
バッグの口は布の張りで閉じるため、移動中にほどける心配が少なく、荷物の出し入れも落ち着いてできます。
中身の量に合わせて大きさを変えやすいのも強みで、財布だけのときと、スマホや小物を足したときで自然に姿を変えられます。
教室で「結ぶのが苦手」と話していた生徒にリングを渡したところ、その場で1つ目を作り上げて笑顔になったことがありました。
仕組みが見えると、苦手意識がほどける瞬間は早いのです。

完成形『いちごバッグ』のゴールイメージ

代表的な完成形が『いちごバッグ』です。
小さくコロンと丸い見た目がいちごに似ていることから名づけられ、風呂敷リングバッグの中でもとくに親しみやすい存在になっています。
きっちりした箱型ではなく、ふくらみのある輪郭が出るので、やわらかな布の雰囲気がそのまま生きるのも魅力です。
浴衣やちょっとしたお出かけに合わせると、実用品でありながら装いの一部として映えます。

夏祭りに浴衣で出かけたとき、小銭入れとスマホだけを入れたいちごバッグで歩いたことがあります。
両手が空くので屋台を回りやすく、必要なものだけを軽やかに持てる感覚が心地よかったです。
しかも、丸みのある形が浴衣の雰囲気になじんで、見た目を褒められたのが印象に残りました。
道具として便利なだけでなく、持つ人の気分まで少し上げてくれる。
そんな完成イメージを先に持てると、作る途中の引き締めや整え方にも迷いにくくなります。

用意するもの|風呂敷の大きさとリングの選び方

風呂敷バッグをきれいに仕上げるには、まず布の大きさとリングの選び方をそろえることが先です。
70cm角を基準にすると、布が足りなくて形が崩れる心配も、余りがたるんで重たく見える失敗も避けやすくなります。
リングはΦ約13cmの標準サイズを目安にし、作りたい形に合わせて1個か2個を決めると迷いません。

風呂敷は70cm角を基準に選ぶ

風呂敷は70cm角を起点に考えると扱いやすいです。
これより小さいと、リングに通したときに角の布量が不足して輪郭が締まりにくく、せっかく結んでも形が決まりません。
反対に大きすぎると、リングの外側に布が余って持ち手まわりがもたつきます。
70〜90cm角なら、布の張りと余りのバランスが取りやすく、初めてでも安定した見た目になりやすいでしょう。

実際に作ってみると、サイズ差は想像以上に出ます。
70cm角は、角を引いたときに布の流れが素直で、丸みのあるフォルムにまとまりやすいのが利点です。
90cm角は少し余裕があるぶん、荷物を入れたときの包容力が出ます。
小さくかわいく見せたいなら70cm角、少し容量を持たせたいなら90cm角が使いやすい、という切り分けで考えると選びやすいです。

木製・アクリルなど素材とサイズの選び分け

リングはアクリル製クリアや木製が定番で、直径はΦ約13cm、外径130mmが標準です。
アクリル製クリアリングは風呂敷の柄を隠しにくく、柄そのものを主役に見せたいときに向いています。
木製リングは輪郭にやわらかさが出て、生成りや和調の布と合わせると落ち着いた印象になります。
同じ風呂敷でも、クリアに替えると軽やかで抜け感のある見え方になり、木製に替えると写真のトーンが少しあたたかく変わるのが分かります。

リングは1個でも2個でも使えますが、完成形の違いを先に決めるのが近道です。
1個なら巾着風にまとまり、口元をコンパクトに見せられます。
2個使うと持ち手付きの手提げになり、日常使いしやすい形になります。
代表的な完成形である「いちごバッグ」も、基本は2個使いです。
まず巾着風にしたいのか、持ち手つきにしたいのかを決めてから、本数をそろえましょう。

使い方必要なリング仕上がりの印象向いている場面
巾着風1個口元がまとまりやすい小物を軽く包みたいとき
手提げ風2個持ち手ができて運びやすい普段使いのバッグにしたいとき
いちごバッグ2個丸くコロンとした形形のかわいさを出したいとき

100均グッズで代用するときの注意点

専用リングがなくても、100均のバッグ用ハンドルで持ち手代わりにできます。
ダイソー等では約24cm・110円のものがあり、試しやすさは魅力です。
手元にあるもので始められるので、いきなり専用品をそろえなくても、風呂敷バッグの雰囲気をつかむには十分です。
ただし、リングに比べると通す穴の幅や固定の仕方が違うため、同じ感覚では使えません。

試してみると、薄手の風呂敷は滑りやすく、結び目が落ち着く前に形がずれやすいです。
逆に厚手の綿風呂敷は布に少し重みと摩擦があり、ハンドルに沿って安定しました。
荷物を入れたときの安心感も違います。
重い物を入れる前提なら、100均ハンドルは軽い用途に寄せるのが無難でしょう。
専用品は形を作りやすく、代用品は気軽に試せる。
使い分けると失敗が減ります。

結ばないいちごバッグの作り方|手順を1ステップずつ

リング2個を使う結び方は、最初に向きさえそろえば、あとは6ステップ前後で素直に形になっていきます。
起点は風呂敷の裏面を上にして広げ、中央にリングを1つ置くこと。
裏を上にするのは、仕上がったときに表柄が外側へ回り込み、見た目が整うからです。
慣れれば約15分で完成する手順なので、最初はリングに通す向きと引く強さを落ち着いて確かめましょう。

Step1-2 風呂敷を広げて対角をリングに通す

まず風呂敷の四隅のうち、対角にあたる2つの角、ここではaとdを選びます。
三角に折ってリングへ向けると布の流れがそろい、中央に力が集まりやすくなるため、半分ほどリングにかぶせたところで先端を手前から奥へ通します。
奥に出た先端を強く手前へ引くと、布に余計なたるみが残らず、バッグの芯がすっと立ち上がるのです。
筆者は初めて作ったとき、この引きが弱くて全体がだらんとしてしまい、一度ほどいてから「大胆に引く」と意識しただけで、別物のように締まりました。

ℹ️ Note

ここで迷いやすいのは、通す向きです。手前から奥へ入れる流れを最初に指でたどっておくと、途中でねじれに気づきやすくなります。

Step3-4 もう一方のリングに残りの角を通す

向きを変えて、もう1つのリングを上に置き、残るbとcを同じように通します。
1つ目のリングで作った張りを崩さないまま、反対側にも同じ構造を作ることで、左右に均等な持ち手の土台ができます。
ここは見た目以上に、後の持ちやすさを左右する工程です。
筆者は一度、リングの手前から奥へ通す向きを逆にしてしまい、片側だけ布がねじれて形が崩れたことがあります。
それ以来、通す前に「今どちら向きで入れるか」を指先で確認する癖がつきました。

Step5-6 引き締めて形を整える仕上げ

通した角どうしは、真結び1回でとめます。
使う結びはこれだけで足りますし、必要に応じてひとつ結びで長さを少し調整すれば、持ち手のバランスも整えやすくなります。
結び終えたら、全体をためらわずに引き締めましょう。
ここで布が奥へ寄り、丸みが前に出ると、コロンとしたいちごらしい形になるからです。
ふくらみが左右で違って見えるときは、結び目の位置より先に、リングへ通した布の張りをそろえてみてください。
形の決まり方が、目に見えて変わります。

きれいに作る・ほどけないコツとアレンジ

風呂敷バッグをきれいに仕上げるコツは、布を遠慮なく引き締めて、結び目とリングまわりの形を先に整えることです。
ゆるみを残すと、歩いたときや階段を上り下りしたときに中身が寄りやすくなります。
コロンと小さくまとまった形ほど、いちごバッグらしい愛らしさも出やすいでしょう。

コロンと丸い形に仕上げる引き締め方

最大のコツは、風呂敷を「すごくいっぱい」引っ張って、両端をしっかり締めることです。
見た目のかわいさだけでなく、ここを甘くすると袋口にたるみが残り、移動中に型崩れしやすくなります。
急いで作って引きが甘かった日に、駅の階段で中身が傾いてヒヤッとしたことがあり、それ以来、最後に左右を引き締め直す手を省かなくなりました。
リングに布を通したあとも、左右の長さをそろえながら引くと、中心が落ち着いて丸みが出ます。
おすすめです。

引き締めるときは、片側だけを強く引くのではなく、少しずつ交互にテンションをかけていくと形がまとまりやすいです。
先に一気に締めてしまうと布のしわが偏り、口元だけが波打って見えることがあります。
いちごバッグは小さくコロンとさせるほど可愛く仕上がるので、余白を残すより、全体をきゅっと小ぶりに寄せる意識で整えましょう。
荷物が少ない日は特に、この丸みがそのまま完成度になります。

真結びが縦結びにならない向きのコツ

仕上げの真結びは、1回目と2回目を上下左右同じ側からかぶせて結ぶと、縦結びにならず、ほどけにくく見た目もきれいです。
逆の向きで入れると結び目にねじれが入りやすく、使っているうちに緩みが出やすくなります。
難しく聞こえますが、見るべきところはひとつだけ。
交差させる前に、上に来る布を毎回同じ向きでそろえることです。
これだけで仕上がりが安定します。

結び目の向きは、急いでいるとつい見落としやすい部分です。
だからこそ、片手で結んだあとに一度手を止めて、ひと目で上下を確認する習慣が役に立ちます。
ほどきたいときは、結び目の上にきている方を反対側に倒して引っ張ると、真結びはスルリとほどけます。
何度でも作り直せるのが布バッグの良さで、結び直しを前提にしておくと、気負わず使えておすすめです。

巾着風・ショルダー風へのアレンジ

同じリングでも、結び方を変えるだけで印象ががらりと変わります。
リング1個にひとつ結びを合わせると巾着風になり、口元が自然に絞れて小ぶりで持ちやすい形になります。
角を長めに取って持ち手を伸ばせばショルダー風にもなり、荷物が増えた日でも肩に掛けやすくなります。
買い物量に応じて付け替えられるので、ひとつ持っているだけで出番が広がるでしょう。

たとえば、午前中は巾着風で近所の用事を済ませ、帰りに食材が増えたらショルダー風へ切り替える、といった使い方がしやすいです。
布を替えなくても見た目と使い勝手が変わるので、同じ一枚をその日の荷物に合わせて使い回せます。
サブバッグとして考えると、見た目のかわいさと実用性を両立しやすいのも利点です。
おすすめは、最初にひとつ結びと長めの持ち手の両方を試して、手元で使いやすい長さを見つけてみてください。

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桜庭 ゆい

インテリアコーディネーター資格を持つミニチュア作家。ドールハウス制作歴10年以上、Creemaでの販売歴5年。風呂敷のラッピングアドバイザー資格も保有。

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